大和田俊個展「破滅 OK ひろがり」　

サウンド・アーティスト大和田俊（1985〜）は、電子音響作品やサウンド・インスタレーションなど人間の身体や知覚と時間との関係について考察する作品を制作してきた。今展は、1年間のインドでの海外研修後、初の個展。インドにはほとんど信号がなく、車同士がクラクションを鳴らしながら、その場その場でコミュニケーションをとっている。「局所的に響きわたる音があちこちで連鎖し、空間を広がっていき、中間的な構造を介さずにインド亜大陸の広大なスケールに至る、という音響的なイメージ」（作家ステートメントより）より構想した新作を発表。タイトルは、インドのトラックやリキシャーの後ろに描かれた“Sound OK Horn”（クラクションを鳴らしてください）という文言から来ているという。